雑記:将門塚に思うこと
大手町にある将門塚(通称「首塚」)
今は第六期工事の真っ最中なので塀に囲われて中がどうなっているのかわかりませんが、気持ちが凹んだ時とかに時々お参りするようにしています。
あと仕事で成田山新勝寺に撮影に行くことになった時も報告に行きました。
理由は、興味があったら調べてみてください。
首都東京のど真ん中、時価40億円ともいわれる超一等地。
木々が生い茂り周囲の高層ビルとは明らかに雰囲気が違う空間と、そこに置かれた古い石の塚。
自他ともに認める「霊感がない」僕でも「ここは何か違う」と感じさせる場所です。
そして有名なのが、塚に手を出そうとしたものは祟られるという「将門塚の祟り」伝説。
塚を壊して大蔵省仮庁舎を建設したら大蔵大臣以下関係者14名が変死した、GHQが塚を壊そうとしたら工事用のブルドーザーが転倒してドライバーが事故死した、塚の土地の一部を売却してビルを建てたらそのビルに入った会社の社員が次々に病気になった、などなど...
最近では爆笑問題の太田光さんが塚にドロップキックをしたらしばらく仕事を干されたなんていう話まであったりしますが(笑)
平将門はNHKの大河ドラマ「風と 雲と 虹と」でも扱われたとおり、「将門塚の祟り」以外にも色々な逸話が語られている人物です。
僕が御朱印集めを始めたのも、平将門に興味を持って色々調べていく中で、神田明神にお参りしてからです。
(なので僕の御朱印帳は神田明神と神田神社から始まっています)
平将門について、学術的に確認されていること:
平将門に関する、科学的にはあり得ない伝説:
平将門の首と胴については、今どこにあるのかよく分かってないんですよね。
etc...
将門塚(首塚)についても、大手町のほかに全国各所にあったりします。
京都から東に向かって飛んでいく途中、美濃国(今の岐阜県大垣市あたり)で撃ち落とされた、なんていう伝説まであるし。
平将門は菅原道真や崇徳天皇と並んで「日本三大祟り神」と呼ばれたりしますが、菅原道真が「学問の神」として祀られているように、祟り神と呼ばれる神も信じて手厚く信仰すれば強力な守護神になってくれると言われています。
結局のところ、宗教・信仰・祟りというのは、人の生き方を示すものなのではないかと思います。
「将門塚の祟り」というのも、「(将門に)嘘をついてはいけない」「(将門の前で)不義を働いてはいけない」「(将門に助けを求めるなら)他人に迷惑をかけてはいけない」という生き方を示しているんじゃないかなと。
将門塚に行くと背筋を伸ばさなければという気持ちになり、「自分はこの人の前に立てるように生きているだろうか」と考えさせられます。
僕にとっては平将門と将門塚は、伝説の荒神にすがるというより、ちょっと生活に疲れた時に荒ぶる強者が生きた証の前で自分を振り返る、ブレイクポイントみたいなものなのかもしれません。