個人事業主を始めるために(2) freeeによる、個人事業の開業手続き
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個人事業に関する税金の話を書こうと思ったのですが、そのためには会計の話を書かないといけないと気がつきました(遅)。
雇用形態をとっていて給与をもらうサラリーマンであれば、源泉徴収という形で会社の給与から税金が引かれていて、年末調整で扶養控除や各種の保険に関する控除で調整してくれるわけですが、副業に関しては自分で確定申告して申請しないといけません。
僕の場合は「写真をメインになんでもやる」ということで「個人事業主」という形態をとることにしました。
個人事業主の場合、確定申告の方法として「白色申告」と「青色申告」という2種類があります。
青色申告だと、65万円の控除が得られるとか、30万円までの資産は経費計上できるとか、どう考えてもお得なわけですが、昔は白色と青色では作る帳簿が全く違っており、「青色は面倒臭い」という印象がありました。
なので、個人事業主で青色申告をする場合には、会計ソフトの導入が必要になります。
僕の場合、「freee」というクラウド型の会計ソフトを使用しています。
freeeのいいところ:
- 日々の仕訳から確定申告の書類作成まで、個人事業主レベルであればこれ1本でだいたい対応可能
- JapanNetBank、楽天銀行などを決済口座にすると、取引履歴から自動仕訳をしてくれる
- 仕訳の画面がわかりやすい
- Web、スマホ用アプリと、複数の仕訳入力方法が用意されている
- 月額¥980と比較的お手頃
- 1ヶ月間は無料で使える
そして僕がすごいなと思ったのは、今から個人事業主として開業しようという人のために、開業用の書類を作成してくれるという機能です。
個人事業主が開業する場合、税務署に開業届を提出する必要がありますが、freeeの場合開業手続きの書類作成を無料で行ってくれ、その情報をもとに会計ソフトを使用できるようにしてくれます。
freeeの開業手続きのページにアクセスします。
「今すぐ開業準備を始める」をクリックすると、freeeへのユーザ登録画面が出ます。
次に、書類作成に必要な以下の情報を入力します。
- 開業者の氏名、住所など
- 仕事の概要
- 個人事業の開始予定日
- 働く場所(事務所、自宅でOK)
- 給与支払いの予定(家族などを専従として雇う場合)
- 屋号(つけるとなんとなくカッコいいけど、なくても可)
必要な情報を入力したら、必要書類と提出先、封筒に貼る宛名などがPDFとして出力されるので、それを紙に印刷して、宛名に記載された税務署宛に提出すれば手続き完了です。
なお必要書類のうち、青色申告申請書は開業から2ヶ月以内に提出する必要があります。
書類作成のために登録したユーザアカウントや開業のための情報は、そのまま会計freeeに引き継ぐことができます。
この時、取引口座やクレジットカードを登録すると、履歴から自動的に仕訳情報を作成してくれます。
青色申告での確定申告というと、レシートの束をかかえて
「この謎の100円の支出はなんだ!?」
と悩むことになる人が多いようなので、個人的にはJapanNetBankや楽天銀行などのように自動仕訳に対応したネット銀行で口座を作り、入金は口座振替、支出はデビットカードに統一するようにすると、日々の取引を自動仕訳データとして記録してくれるので、抜けがなくなって楽かなと思います。
(実際には、勘定科目とかはあとで設定する必要はありますけど)
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