写真家のためのクラウドデータ管理
僕の副業はカメラマンです。
お客様の指定された場所に伺い、1〜2時間の撮影を行って、後日写真をお渡しするというお仕事です。
写真の渡し方として、基本的には「DVD-Rに焼いて郵送」という条件をご提示しているのですが、その前にクラウドでデータをお渡しすることはできないか?と考えていました。
写真をはじめとする画像データを共有する方法は色々ありますが、実際に受託撮影した写真を渡すためには、いくつかの条件が必要です。
- 1回の受託撮影で500枚撮影すると3GB〜5GBくらいになるため、容量が大きいこと
- フォルダ単位の枚数、容量の制限がないこと
- アップロード時に画像が劣化しないこと
- 特定のフォルダだけを見せることができること
- 参照側(お客様側)に特殊な設定や専用のアプリがいらないこと
- (できれば)パスワード保護をかけたい
- (できれば)公開期間を設定したい
というわけで、写真を管理するためのクラウドストレージをいくつか評価してみました。
1.Evernote
Evernoteファンとしては、まずはEvernoteでどこまでできるか?を検証しないといけません。
いずれ「Evernote」カテゴリーの記事で書くつもりですが、Evernoteには「ノートブック共有」という機能があり、また特定のノートをWebページとして参照させることもできます。
しかしEvernoteには「1個のノートは最大200MB」という制限があります。これを写真に適用すると、だいたい1個のノートに20〜40枚程度の写真しか載せられないことになり、「撮影した写真をすべて提供する」ということができなくなります。
2.OneDrive for Business
Windows8.1以上のPCにはOneDriveというクラウドストレージ機能があります。
無料で使えるのは5GBなのですが、有料プランにすると100GBまたは1TBの大容量が使え、フォルダ共有やWebでの参照なども可能です。
僕も個人でOffice365 Business Premiumを契約しているため、1TBのOneDriveを使用できます。
これを使わない手はない!と思ったのですが、OneDrive for Businessの共有フォルダにアクセスする際になぜかMicrosoftアカウントのIDとパスワードを聞いてきます。
Windowsをお使いの方ならこれでもいいのですが、スマホだけだとちょっと使いにくい...
3.DropBox
クラウドストレージの大御所。
こちらも有料プランだと、3TBの大容量と、パスワード保護などが可能になります。
しかし...いかんせん高い...
パスワード保護を使うにはProfessionalしか選択肢がないのですが、月額利用料2,000円...
4.Google One
従来の「Google Drive」「Google Photo」「Gmail」を統合した有料サービス。
月額250円で100GBまで使用可能で、Web公開や共有フォルダ、パスワード保護も可能です。
実のところ、これを使おうと思って検証してたのですが...
Google Oneって実によけいなことしてくれるんですよね。勝手にMacOSの写真.appから写真を引っ張り出してGoogle Drive上にバックアップしたり。
なので気がつくと「え、なんでこんなに容量使ってるの?」ということがよくあります。
100%完全にクラウド化でしかデータを管理しないということであればよいのですが、さすがにどこまで膨れ上がるか分からないデータをすべてクラウド上にというのは怖いので、これも不採用に。
5.30days Album
僕が今使っているのが、DMMが運営する写真共有サービス「30days Album」。
無料プランでもイベント毎にアルバムを作成して、合い言葉によるアクセス制限が可能。
さらに月額550円の有料プランを契約すると、以下のことができるようになります。
- アルバム作成数無制限(無料プランだと月3個まで)
- 1アルバムあたり写真枚数2,000枚(無料プランだと150枚)
- オリジナルデータのダウンロード可能(無料プランだとサムネイルのみ)
- 細かい権限設定が可能
- 写真販売が可能(無料プランでもDPE発注は可能)
みんなに見せたい写真は公開で作成し、用途によってコメントを許可したりダウンロード販売を許可したり。
お客様の写真は非公開アルバム+合い言葉にして、URLと合い言葉をメールでお送りしています。
というわけで、最後に30days Album上の僕のサイトのリンクを貼っておきます。