糖尿病になりました(2) 僕が糖尿病になったわけ
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...なんかラノベみたいなタイトルになってしまった。
糖尿病には「I型糖尿病」と「II型糖尿病」という2種類があります。
I型糖尿病は、膵臓でインスリンを出す細胞が壊されてしまいインスリンが分泌されなくなってしまうというものです。
これに対しII型糖尿病というのは、体質・高カロリー/高脂質な食事・運動不足などにより体内のインスリン分泌量が減ったり動きが悪くなった結果、血糖値が上昇するというものです。
II型糖尿病が「生活習慣病」と言われる理由ですね。
さて。
僕が「血糖値が高め」と初めて言われたのは数年前だったと思います。
前の記事で紹介した「ヘモグロビンA1c」が7.0前後で、「ちょっと気をつけたほうがいいですね」と言われ、インスリンの分泌を促す薬が出ていました。
2020年3月、新型コロナウィルスが猛威をふるう中、僕が勤めている会社では「原則として就業形態は在宅テレワークとする」という通達が出て、基本的に自宅で仕事する生活が始まりました。
毎日片道1時間の通勤がなくなり、朝起きてから夜寝るまで、ほとんどの時間を自宅ですごす生活です。
入院中に3月以降のアクティビティデータを見直したんですが、2月以前と比べて活動量と消費カロリーが30%くらい落ちてました。
本当であれば、活動量と消費カロリーが落ちているのだから、その分摂取するカロリーも減らさないといけないわけですが、その頃の僕はそんなことは思いもつきませんでしたね。
ちなみにこの頃の食事内容ですが
朝 飲むヨーグルト
ハムチーズトーストまたはフルーツグラノーラ
食欲がない時は栄養ゼリー
昼 近所の弁当屋で弁当を買う(ご飯大盛り)
たまに外食(ラーメン、焼肉等)
夜 Uber Eatsや出前館で出前(ハンバーガー、カレー、ピザ、etc.)
気が向いたら何か作る(ご飯大盛り)
間食 仕事中に小腹が空いたらお菓子を食べる
という感じです。
今見れば「1日のカロリー摂取量が多すぎる」「食物繊維がない」「脂質が多すぎる」とわかるのですが、このくらい普通でしょって思っていました。
ゴールデンウィーク明け以降、身体がだるいなと感じるようになりました。
ちょっと歩いただけでも息がきれる状態で、買い物に出るのもおっくうになる始末...
ここで僕は最悪の判断ミスをしてしまいます。
「このだるさは、たぶん早めの夏バテだ」と思い込んでしまい、スポーツドリンクと栄養ゼリーでエネルギーを摂取すれば改善すると思い込んでしまったんですね。
スポーツドリンクというのは、糖尿病患者が絶対に飲んではいけない飲み物の筆頭です。
例えば某社の有名なスポーツドリンクの成分(100mlあたり)ですが
エネルギー 25kcal・タンパク質 0g・脂質 0g・炭水化物 6.2g・食塩相当量 0.12g
これだけ見るととても健康によさげな飲み物には見えますが、実は炭水化物というのはブドウ糖そのものなんですね。
計算式にすると 糖質(g)=炭水化物(g)ー食物繊維(g) という感じ。
さらに、スポーツドリンクは500mLや2Lのペットボトルで売られているため、1本飲むと上記の数値の5倍から20倍の栄養分を摂取することになります。
糖尿病の初期症状に「頻尿」「のどが乾く」というのがあります。
一番体調が悪かった時、僕は就寝中でも2時間おきにトイレに立つために目が覚めて、そのたびにのどの乾きのためにスポーツドリンクを飲むという状態でした。
2Lのペットボトルが1晩でなくなってましたね...
つまり1晩で500Kcal・糖質120gを飲み物だけで摂取していた計算になります。
「ペットボトル症候群」という言葉があります。
糖分の高い飲み物を大量に摂取することで、急激に血糖値があがる症状です。
...はい。
僕がII型糖尿病を発症したのは、
- 高カロリー高脂質低食物繊維というダメダメな食生活
- 通勤時間がなくなることによる活動量の低下
で血糖値が危険水域になり、
でとどめを刺されたという感じです。
実際、大学病院から主治医に送られたレターを見せてもらったら
「ペットボトル症候群の可能性あり」
と書いてありました(汗)
次回からはII型糖尿病の教育入院について、何回かにわけて書いてみます。
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